●冬至、雨を屋根が叩く音、みみをすます
一月ぶりに雨に降られて、ああなんて気持ちいい、と思いました。
水の底に沈んだような夜を繰り返している静香もそうですか?
昔、昼と夜ならどっちが生きやすいかを議論したことがあったよね。
今、晴と雨で聞かれたら、雨と即答してしまうと思います。
柔らかな屋根を叩く音がする。いつまでも終わらなそうです。
これから冬至のゆず湯に入ります。
仕事の件、未来の件で、昨日大喧嘩をしたばかりの両親だけど
ブスっと玄関を開けて帰宅したら、ごろんごろんごろんと鬼ゆず。
仲直りしたい、の合図でしょうか?仲直り、してしまいそうです。
一年で一番、夜が長い日、なんだかフライング年越し気分になって
ひとりお風呂で一年を振り返ろうと思います。
ああそうか、明日から新しい職場で働くんでした。だからだ。
事情により、予定通りの異動にはなりませんでした、
ちょっと修羅場も見えていますが、ポジティブに捉え切れませんが
さしあたって明日、元気よく起床することをこの雨に誓います。
「自由度」 野本かりあ から一部
アタシは昨日までのアタシから
どこまで自由になれるだろうか
アタシを昨日までのルールから
どこまで自由になれるだろうか
この毎日を生きる自由度
この音楽で踊る自由度
このレコードにつなぐ自由度
このひらめきを生かす自由度
「みみをすます」 谷川俊太郎 から一部
みみをすます
きょうへとながれこむ
あしたの
まだきこえない
おがわのせせらぎに
みみをすます