« さよならペピンポート・de・サロン | メイン | あなたの幸せのために働くのは楽しい »

2006年10月31日

●さよならペピンポート・de・サロンの翌日

IMG_2031_R.jpg
朝のあゆみちゃん。宴の後の空間に女の子はオツ。
日の光とその影が、夢から覚めそうで。
IMG_2043_R.jpg

ペピンポートのある建物は嫌がらせかと思うくらい
つくりが複雑で、古いから壁もぼろぼろにはげていた。
でもたくさんの芸術家がその中息づいているために
その表情は時折信じられない美しさを見せていた。
IMG_2046_R.jpg
はげた壁は虹色に塗られ、まるでこの古い姿は仮の姿で
中には熱い血潮が流れていて将来は羽化するんじゃないかと
ゾクゾクさせるような階段の壁。私はここが好きだった。

多くの芸術家たちが私たちと同じようにアトリエを引っ越していて
もうがらんとした部屋がいくつか館内に生まれている。
通りがかりにそのひとつのドアを開けてみたところ、
壁一面に極楽色の動物が花束を抱えて佇んでいた!
IMG_2054_R.jpg
これはいいような解釈かもしれないけれど、
私たちにこの場所を貸してくれたのは森ビルだ。
間にいろいろと管理会社の人とかも入っている。
夜は警備員さんが守っていてくれた。
私たちのユートピアはたくさんの人の力で成り立っていた。
一番の感謝の形は、それにアートで応えることだから
だからこの部屋の芸術家は壁に一面の感謝を描いたのではなかろうか?
かしこまった鹿の顔、誇らしげなライオンの立ち姿、
今駆けつけたような小さなアライグマ、恥ずかしげなヒヒの顔。
こんなの見たら、工事の人壊せないでしょうに、壁。
IMG_2059_R.jpg

IMG_2063_R.jpg
これだから宴の後、朝は外の世界を見るに限るね。
さよならを素敵にいえるようになったのは、
大人になってよかったことのひとつ。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)