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2004年06月17日

●ミカエル

大天使の名前をもつ金魚を亡くしてしまいました。
ミカエルフォングルニーゲン。
mikaeru.jpg

えさを食べることが好きで、あらそいごとが嫌いでした。
水草の陰が好きで、わたしの指でつつかれるのが嫌いでした。
丹頂なのに体の色がベージュで頭の色がオレンジで、規格外のような仔でした。
私はとてもミカエルを愛していました。

セバスチャンが死んだときも、ミカエルが死んだときも、私は本当に何もできなかった。
何もできないことってあるんだなと思いました。
だまって苦しむさまを見るしかできないことがあるんだなと思いました。

死んでから、この悲しみはネタになるかとか、つぎに買う金魚は何にしようとか、
私が何をしたらミカエルは許してくれるだろうか、400円の金魚は何で報われるだろうか、
こんなこと考えてるくらいだから私はミカエルをそこまで愛してなかったのかなとか、
いろいろ思考がきれぎれにちりじりに入ってきました。
逃げているだけです。何もできない上に、脳内では逃げるしかできない。
そういう距離なんだと思いました。
他人ごとっていうのはそういう距離で、仕方がないとか悲しいとかそういうことではなく、
そういう距離なんだと思いました。

思って初めて、私はミカエルを深く愛していたから、悲しいんだとわかりました。

十分な世話ができなくて、ごめんね、ミカエル。
祈りを。

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コメント

ミカエルさよなら。
すごく自分が無力に感じたよ。
何もできなかった。
ごめんよ。

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