2003年05月31日

●「F」のおはなし。

ぺピン結構設計「F」の公演がとうとう切羽詰りのちょん詰まりです。
日曜日には横浜に入っちゃう。劇場は地下なのでここから一週間蟻生活です。

あらすじ
富士山のふもとのつぶれた温泉旅館「富士旅館」に、五年前に家を出て行った息子勝男が帰ってくる。新婚旅行に来た勝男の友人幸輔とめぐみ、勝男を迎えに来た幼馴染の加奈子、元カノの有紀、元仲居の千賀、そして勝男の妹絢子とその婚約者史郎。勝男の歓迎会は荷物の中からFカップのブラジャーが出てきたところから雲行きがおかしくなる。夜な夜な秘密の作戦を決行する絢子、探偵気取りのめぐみ、パチンコばっかりやっている幸輔、そして暴かれていく勝男の秘密・・・。温泉の枯れた温泉旅館、看板からFの字が無くなった温泉旅館、ゆけむりの無い浴場で広がる、ぺピン結構設計、チープサスペンス。

それなりに面白いと思うので、皆さん是非来て下さい。
とはいえ私の手持ちのチケットは4日水曜日の夜と8日日曜日の昼以外完売しました。
ので、それ以外の曜日に行こうかなーなんて方は、是非!お早めにご連絡ください。
せっかく劇場まで来て立ち見はもったいないもんね。
入場も来場順なので皆様是非余裕を持っていらしてください。
ここだけの話、ぺピンは席が狭くて「お知りの痛いペピン」として有名です。

劇場まわりのおいしいどころは、
横浜ルミネの5Fゲウチャイ:タイ料理やさん
横浜シアルの1Fスープストック:スープやさん
ダイアモンド地下街のうどんカフェ、シアトルズカフェなんかでしょうか。
劇場の横にはドトールあるよ。

それでは、雨の横浜、ラブホテル街を抜けて、お会いしましょう。

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ペピン結構設計公演 『F』

2003年6月4日(水)→6月8日(日)

■作・演出 石神夏希
■出演 小林悠/関智美/小泉萌/辻下直美/里見有祐/石神夏希
鬼頭穣/岩楯磨州

■日時 2003年6月4日(水)→8日(日) 全7公演
平日19:30 土曜14:00/19:30 日曜14:00/18:00
■会場 横浜STスポット

■チケット 前売1800円/当日2000円(全席自由)
■取り扱い e-mail pepin@anet.ne.jp
たのしくげんき 090-2546-7077
 チケットぴあ 0570-02-9988

■お問い合せ pepin@anet.ne.jp 090-2546-7077
■Web   http://pepin.on.to
http://www.stspot.org (会場)

■関連サイト http://www.jade.dti.ne.jp/~stspot/Stage/drama.html#pepin

■御注意 開場は開演の30分前となります

2003年05月27日

●汚れちまった悲しみに

汚れちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる

汚れちまった悲しみは
たとえば狐の皮衣
汚れちまった悲しみは
小雪のかかってちぢこまる

汚れちまった悲しみは
なにのぞむなくねがうなく
汚れちまった悲しみは
倦怠のうちに死を夢む

汚れちまった悲しみに
いたいたしくも怖気づき
汚れちまった悲しみに
なすところもなく日はくれる


中原中也はいつ聞いても切実で切実でたまらない。
けれど、「汚れちまった悲しみに」でググるとなんで和田さんのページが四番目に出てくるんだろう。

続きを読む "汚れちまった悲しみに"

2003年05月25日

●けいこけいこけいこけいこ

こんなかきかたするとどこぞの娘さんもしくはglobeのボーカルさんを求めているようですが、
そんなはずではなく、私のけいこは芝居の稽古。
毎日毎日鉄板の上で焼かれるタイヤキと同じくらいi23で稽古をしています。
というのも小屋入りが迫っているからで。さすがに疲れます。神経もとんがります。
そのうち皆様にDMを送りますので、今日はこちら。

最近のリスト
・むくむくの毛虫
・世界が回転していくときの逃げ方 ~あるいはいったい私はどこに逃げるのか~
逃亡する資産家令嬢のblog
・適当にとりつくろうこと馬鹿を見ないこと
・誠実であること熱っぽくあること

2003年05月22日

●徹夜明け朦朧とした正午

無意味に徹夜をしてしまいました。
無意味じゃないんだろうな。やりたいことをだらーっとこなしてみました。

1、部屋の片付け
もう汚くて汚くて、そもそもやる気がおきないアンクリエイティブな様相だったので、どうにかしてみました。
でも途中で飽きるし、お風呂に入ったりJAVAやったり中学生の恋愛HP見たりしながら6時間。
どうにかモノモノしい部屋から脱出しました。あたしやっぱりいろいろ捨てられないわ。
モノの後ろについているなれそめとかあらすじとか物語が捨てられないんだろうね。
物語って言うのは物が語ることなのか、としみじみ思いました。
本日決心して捨てたもの、特になし。
本日やっぱり捨てれなかったもの、大吉のおみくじ二枚。思い出箱行きとなりました。

2、ゼリー作り
本日も残留していた奥出研のアイドル古賀ちゃんと少しお話をしていたら、
ゼリーが食べたいとのことなので、かんてんパパを溶かしだす。
かんてんパパめちゃくちゃ有能なことがサイトからわかる。
とりあえず、うちにあったグレープフルーツとグレープのゼリーを使って
つくりました。中に星型を入れてみたよ。
そいでまさぴこをさぼって古賀姫にお届けに行くと、足を踏み鳴らして喜んでくれました。
作ったかいがあるってものだ。まだ少し残っているので、食べたければ誰かどうぞ。
残留とは思えない輝きの姫様。

3、マネキン組み立て
マネキンがうちに届きました。フォンテちゃん。

ぺピンの今度の公演「F」の映像撮影で使うようです。
とにかく大きい。そして無駄に虚空を眺めている。哀愁を感じます。
けれど家にマネキンが裸で突っ立っているのも変な気分なので、とりあえずスリップを着せてあげました。
フォンテちゃんはそれでも虚空を眺める。何を見ているわけでもなく。

という残留明けで朦朧としています今。
ベランダで発芽したてのヒャクニチソウを見ていたら遅刻。
でもヒャクニチソウのほうが素敵だから問題なし。出席とってたらマサピコの勝ち。

ヤフーニュースが昨日からおかしい。
しいたけとまつたけをかけあわせたのは、そんなにすごいことなのか。
ひまわりが役目を終えたほうがよっぽどおおごとだと思う。
「人工衛星ひまわりからの映像です」じゃなくって、「ゴーズ9号からの映像です」になるんだよ。
嫌だなゴーズ9号なんて。大怪獣の一つや二つ映っていそうだ。

そしてテレビは「8mile」と「JINRO」のCMを流しすぎ。
みんな馬鹿みたいに腕上下している場合じゃないだろう。

2003年05月19日

●乗松さんが21歳

乗松さんが17日にめでたく21歳を迎えられたので、ケーキを食べました。

箸で食べるケーキは睡眠妖怪啓剛が買ってきました。

プロヴァンスおいしいねえ。

以下、乗松さんの21の抱負。

21の私 乗松実穂
まだ幸せはいらないお金も要らない安定も安心もいらないから
21はある意味満たされずに

抱負
タフになること
甘えないこと
信用しないこと
頼らないこと
でも利用すること
楽しいことは楽しむこと
逃げないこと
回避すること
ビタミンCは摂取すること
お肌の手入れ
お庭の手入れ
早めに部屋を片付ける
料理

__以上

で、そんなのりのりのほしい誕生日プレゼントは
・ipod
・みんなのうた映像集
・サプリメント
・コスメ
だそうです。みなさんよろしく。

私が言うのもなんですが、
この子はほんとうにいかした素敵なファンキーなファンタスティックなファイターな娘で天上天下唯一無二です。

だから、幸せを。
21じゃ要らないみたいだけど、その先に幸せが見えますように。

2003年05月18日

●贅沢は味方だ

今日はおきてから横浜に行きあわただしくいろいろなものを購入し返品し、稽古に行った。
一時間もぼんやりする暇がないのはどうかと思う。一日も家に帰れないのはどうかと思う。
食べることが生活の楽しみになっているこのごろ、まさに人間的な原始的な生活。

トロピカーナラズベリーソルベ

シャーベット好きの私が稽古後に毎夜求めてさ迷い歩いているブツ。
すごくおいしい。ストロベリーもグレープフルーツもおいしい。

ミルクキャンディ

昔小学生のころ絵の教室に通っていた私が、そこでもらえるおやつの中で一番好きだったキャンディ。
ぺピンの稽古に持って行ったらみんなもすごく懐かしんでくれた。
甘いものは偉大。いろいろとやわらかくなる。頭とか心とか口とかね。
疲れているときはブドウ糖を食べるだけで違うよ。がりりがりり。

横浜ルミネの大好きなタイ料理屋「ゲウチャイ」のランチセット800円。

パクチーパクチーパクチー。米麺米麺米麺。
私は一体何が好きなんだろうこの味の中の。ナンプラーなんだろうか。

それ以外にも、シアトルズカフェでベーグルいっぱい買ったりとか、
スープストックでスープいっぱい飲んだりとか、
ミスドでポンデリング食べたりとかしてる。もちろん肉になる。
そしたら体内肉移動計画を発動すればいいだけの話さ。

そして私を食に走らせる稽古。

まだまだ稽古が楽しくないから、楽しめるようになるまで、波が来るのを待っている。
毎晩名古屋の女子大を出て大好きな人に年賀状で振られた女の子「夕紀ちゃん」のことを考えている。

ほんとうにほしかったものは何なんだか思い出せないのは、
私が贅沢の中に身をおいているからでしょうか。
ほんとうにほしかったものなんて、
今まで私にはあったのでしょうか。
毎晩毎晩CDやお菓子やマニキュアやペンを買ってコンビニに消費されている私だけど、
ほんとうにほしかったものは、少なくともコンビニにはおいていないと思う。
間違えて心中しちゃうくらいほんとうにほしかったもの。

まあ私が食べ物日記をつけているのは、
いつの日かあなたにおごってもらおうとしているからです。
「ふうん」って思ったあなた、あなたにですよ。

2003年05月17日

●かったるくなってきたよ

寒気がとまらないし吐き気も止まらないし手も震えている。
ベランダのプランターをふと見たら、朝はなかった植物が芽生えている。
どんなスピードで、何が起きているの?
手が冷たいから、あまり確証がもてない、怖い、怖い、嫌だ。

かったる・い (形)
=====================
〔「かいだるい(腕弛)」の転〕
   (1)体が疲れてだるい。ものうい。
    「―・くて何もする気がない」
   (2)もどかしい。じれったい。
    「―・い男だ」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

とこれだけで判断すれば五月病のようですが、そんなにやる気だけがそがれたということではなくて、
私の使う「かったるい」のなかには「頭の鈍い」「頭の弱い」という意味が入ってる。
用は、「生活に疲れてきたよ失踪したいよそろそろ」ということではなく、
「頭に霞がかかってきたよ、なんだかいろいろよくわからなくなってきたよ。」ということ。
「頭の鈍い」「頭の弱い」はけして馬鹿という意味に一直線なわけではなく、
頭が現実から逃げ出したよ、ほんとうを考えることから逃げ出したよ、ということ。
「表象を大事にしろ、経験の価値はそこにある」というのは奥出先生の弁だけど、
生活自体はそうもいかないね。表象があることを知っているからね。

セバスチャンが死んでしまった。
私が生きていることに完全に依存していた存在が、ひとつ減ってしまった。
残ったのはミカエルだけで、私は少しまたぽつんとする。
一週間と二日ひん曲がったままで死んだセバスチャン。
長い尾ひれが水の中でゆらりゆらりするのは一枚の壁を揺らしているみたいで、凄かった。
朝起きたら口をぱっくり開けて死んでいたセバスチャン。とろりと朝日にうろこが光る。
夜中帰り道真っ赤な信号と真っ白な街頭の隙間をセバスチャンがひらりと泳ぎ抜けたような気がして、
涙が出る。
さようなら、私が心から大事に思っていた私の金魚。
さようなら、私に属している唯一の存在だった金魚。
そしてさようなら、              。

夜ベッドで足の右中指の爪が半分もげた。
バンドエイドを巻いているうちに手の右人差し指の爪も半分もげた。
爪をかじる癖はようやく無くなったと思ったのに、
誰かが何かで私には爪が要らないといっているよう。
何で要らないの?今までなくても生きてこれたから?
ほんとうはほしかったもの、神様にはないのかしら。
このまま体が少しづつなくなっていったら最後に残るのはなんだろう。
目かな、そして廊下に転がる、小さい目、たくさん。あ、何を見ていたんだろう。
せめて、最後に残った目玉がうろこのようにつやつやと、可愛いものだといいんだけど。

世の中で一番強い価値は可愛いことじゃないだろうか。
じゃなきゃ子供が可愛いはずがない!あの子が可愛いはずがない!なーんちゃって。
美しいこと悲しいこと凄惨なこと可愛らしいことため息がでること、涙が出ること、
誰が、何に、何をしている? 何が、誰に、何をしている?
考えなくっちゃ考えなくっちゃ思考が速度に置いていかれないように。
ほんとうのことを、ほんとうのことを。
悲しくないことを、悲しくないことを。両手に抱えてあふれるくらいの。

あふれた分はあんたにあげるわ、だってあんた、幸せ欲しいって言ったじゃない。

コーヒーを飲めるかなと思って飲んでみましたが案の定吐き気が止まらない。
横たわると悲しくもないのに涙が止まらない。これは涙じゃなくてさ、なんかのソースなんじゃないの?
コーヒーもセバスチャンも懐も爪も、私は一生をかけて背負い込む気だったのにね。
ソースに絡めてばりばりと噛み砕いて生きていくつもりだったのに。

さようなら、今日。
今日は明日の昨日だから怖いんです。
明日は昨日の今日だから怖いんです。


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誕生日おめでとう。私の一番大切なすかした彼女。